
オルソケラトロジーとは、就寝中に特殊なレンズを装用することで角膜の形状を矯正し、一時的 に近視や乱視の視力を回復させる治療法のことです。日中裸眼でもコンタクトやメガネをかけず に生活ができるようになります。
装用前

装用中
(装用中に視力矯正)

翌朝外して裸眼

オルソケラトロジー治療開始直後は矯正の持続効果は弱いですが、毎日装用を続けることで、1~2ヵ月後には良好な裸眼視力が得られます。手術を受けることなく、非常に安全で画期的な最新の近視矯正法として注目されています。
オルソケラトロジーはこんな方にお薦めです
手術に抵抗がある方
手術を行いませんので、怖さや痛み、術後感染に不安を感じる方にお薦めです。 また、装用を中止すれば角膜は元の状態に戻ります。
裸眼にこだわりがある方
メガネやコンタクトレンズ装用からくる眼の疲れ、煩わしさから解放されたい方にお薦めです。
スポーツをする方
激しいスポーツ、接触のあるスポーツなど裸眼でスポーツを楽しみたい方にお薦めです。
レンズについて

- 充実のレンズ保証
破損交換、処方交換のメーカー保証が付いており、患者様の費用負担を軽減します。 - 高い酸素透過性
酸素透過性の高い素材を使用しており、睡眠中も角膜へ十分な酸素を供給します。 - 安心の国内生産
高い技術を持つ国内の工場で生産していますので、安心してお使いいただけます。 - 装用感の良さ
比較的柔らかい素材を使用しているので、目のゴロツキを軽減します。
オルソケラトロジーと近視進行抑制

近視治療を受けている患者様のうち、10歳未満では、裸眼視力0.1未満は全体の10%程度であったのに対し、10~14歳になると、全体の25%ほどに増えています。
近視は年齢とともに進みます。
オルソケラトロジーの効果

装用開始時に平均0.3だった裸眼視力が、1週間後には平均1.0にまで改善されています。
オルソケラトロジーの安全性について
厚生労働省と米国 FDA で認可されているレンズを使用 手術による合併症がない 何か問題が生じた際、レンズ装用を中止すれば角膜を完全に元の状態に戻すことができるオルソケラトロジーの治療の流れ


よくある質問
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なぜ寝ている間に矯正されるのですか?
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オルソケラトロジーのレンズは通常のコンタクトレンズとは違い、中央部が扁平になっていて、角膜に圧がかかるように設計されています。これを夜寝る時に装用することで朝レンズを外すと角膜の形状が変化し、視力が矯正されます。
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なぜ日中裸眼で過ごせるのですか?
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レンズを外しても就寝時に矯正した角膜形状は、一定時間維持されますので、その間は裸眼で生活する事が可能です。装用時間は、1 日 6 ~ 8 時間程装着して頂ければ効果がでます。(個人差はあります。)
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どういう方に効果がありますか?
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中近視までの近視の方が良い適応とされています。オルソケラトロジーは近視の進行も抑える働きがあると言われています。特に仮性近視の方や角膜が柔らかい若年層の方の近視抑制効果に期待ができます。
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効果があるのは近視のみですか?
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矯正効果の中心は近視ですが、多少の乱視であれば矯正する事ができます。残念ながら遠視、老視には効果はありません。
オルソケラトロジーの治療費は、医療費控除が受けられます
オルソケラトロジーは自由診療ですが、あくまでも角膜を矯正することによって視力を回復させる治療の対価となり、年間の医療費自己負担額に合算できます。
年間の医療費自己負担額が 10 万円を超えた場合、確定申告時の医療費控除が得られます。
詳しくは下記の国税庁による回答ページをご覧下さい。
■ 医療費控除について
注意事項
- 強度の近視・乱視の方、他の眼疾患のある方には適応出来ない場合がございます。いずれも適応検査の結果をもとに医師が判断いたします。
- 形状が安定するまでに 1 週間から 1 ヶ月お時間がかかります。
- 就寝時に装用する為、異物感は感じにくいですが、ハードコンタクトレンズをつけて就寝することに慣れていただく必要があります。
料金表
両眼 | 片眼 | |
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オルソケラトロジー(初年度) | 165,000円 | 88,000円 |
次年度以降(検査治療管理費) | 1年間 22,000円(3か月毎の定期健診代含む) |